鮎貝房之進氏所蔵品
鮎貝房之進氏といえば、日本統治期朝鮮半島に居住した最高レベルの文化人であった。号は槐園。実兄は落合直文。鮎貝が勤務した乙未義塾の同僚が与謝野鉄幹。
『雑攷9集』(1931年5月から1938年5月刊行)の構成は、次の通り。
第1輯 : 「新羅王位号並に追封王号に就きて」
第2輯上巻・下巻 : 「日本の韓・新羅・任那・百済・高麗・漢・秦等の古訓に就きて」
第3輯 : 「俗字攷附俗訓字・俗音字」
第4輯 : 「花郎攷」
第5輯 :
第6輯上編・下編 : 「俗文攷 附書年月日例」
第7輯上巻 : 「日本書紀朝鮮地名攷」
第7輯下巻 : 「日本書紀朝鮮地名攷」続
第8輯 : 「姓氏攷及族制攷」
9輯 : 「奴婢攷」
独学にて研鑽を積み、独自の鮎貝学を樹立。いずれをとっても、創見に満ちている。なにしろ先駆者がいないのであるだけに、彼自身が資料を収集し、思索を巡らせ、しかも立論を展開している。名だたる愛書家が集う京城書物同好会が鮎貝を賞賛する喜寿記念号を出版したことだけでも、彼の学問的実力を伺う。
ところで、どこに財力の源があったのか不思議だが、生前に彼が収集した逸品リストが
*朝鮮総督府博物館報第4号
に掲載されている。藤田亮策編集である。具眼の士であった鮎貝のコレクションに驚く。まずは鮎貝の家に貯蔵され、研究尽くされて市中に出回るとさえ思う。
『雑攷9集』(1931年5月から1938年5月刊行)の構成は、次の通り。
第1輯 : 「新羅王位号並に追封王号に就きて」
第2輯上巻・下巻 : 「日本の韓・新羅・任那・百済・高麗・漢・秦等の古訓に就きて」
第3輯 : 「俗字攷附俗訓字・俗音字」
第4輯 : 「花郎攷」
第5輯 :
第6輯上編・下編 : 「俗文攷 附書年月日例」
第7輯上巻 : 「日本書紀朝鮮地名攷」
第7輯下巻 : 「日本書紀朝鮮地名攷」続
第8輯 : 「姓氏攷及族制攷」
9輯 : 「奴婢攷」
独学にて研鑽を積み、独自の鮎貝学を樹立。いずれをとっても、創見に満ちている。なにしろ先駆者がいないのであるだけに、彼自身が資料を収集し、思索を巡らせ、しかも立論を展開している。名だたる愛書家が集う京城書物同好会が鮎貝を賞賛する喜寿記念号を出版したことだけでも、彼の学問的実力を伺う。
ところで、どこに財力の源があったのか不思議だが、生前に彼が収集した逸品リストが
*朝鮮総督府博物館報第4号
に掲載されている。藤田亮策編集である。具眼の士であった鮎貝のコレクションに驚く。まずは鮎貝の家に貯蔵され、研究尽くされて市中に出回るとさえ思う。
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